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素敵な笑顔は、綺麗な歯並びから。

矯正治療の目的

矯正治療を希望される患者様のほとんどは、不正咬合による審美的な障害を訴えて来院されます。しかし不正咬合によって、審美的な障害だけでなく、口の周りの筋肉のバランス異常や機能低下、虫歯・歯肉炎・歯周病のリスクを高める等の機能的な障害もひきおこしていることが多いのです。患者様は、長年の「慣れ」のためにそのような障害を自覚できない場合がほとんどです。

したがって矯正治療の目的は、単に不正咬合による審美的な障害を取り除くだけではなく、正常な口腔機能が営めるような咬合(咬み合わせ)を確立することです。

不正咬合の原因

不正咬合の原因は、

  1. 遺伝的な要因 --- 両親に出っ歯や受け口など、顎のズレがある
  2. 先天的な要因 --- 顎が小さい、歯が大きい・小さい、歯の形が違う、歯の数が少ない・多い
  3. 環境的な要因 --- 爪噛み、指しゃぶり
  4. 機能的な要因 --- 口呼吸、舌の突き出し、舌や唇の動きが悪い、飲み込み方の異常

などがあります。

これらを診断・治療するには、次の時期があげられます。

不正咬合のチェック・治療の時期

1.3歳児健診
  • 遺伝的な顎のズレ、顎の大きさを診断します。まだ治療には入らず定期的に様子を診ることが多いです。
2.6~11歳
  • 顎の成長が半分程度進み、遺伝的な顎のズレ、顎の大きさの特徴がよりはっきりしてきます。成長のコントロールをするかを診断します。
  • レントゲンを撮ることで、永久歯の数や向きの異常を確認できます。
  • 爪噛み、指しゃぶりをチェック。扱い方を指導します。
  • 口呼吸で耳鼻科にかかる必要があるかを診断します。
  • 舌の運動や飲み込みの異常をチェックします。正しい舌の位置を覚え、正しい飲み込み方をするためのトレーニングをします。
  • 前歯と、一番奥が永久歯になってくるので、ガタガタがでてきたり、生えかわりのスペースが十分かをチェックします。軽度のガタガタなら、この時期に治します。顎が狭いときは、この時期に拡げることが多いです。
3.12歳~
  • このころには、永久歯への生えかわりが完了していることが多いので、永久歯列の診断・治療をします。ガタガタの量が多い場合は永久歯を抜歯することもあります。部分的な矯正も可能ですが、すべての歯に矯正装置を装着することが一般的です。
  • 顎のズレが矯正治療で治せる範囲を超えてしまっている場合は、アゴの手術が必要なことがあります。

永久歯列の矯正は20歳くらいまでにすることを勧めますが、歯周組織(顎の骨、歯肉)の健康状態によっては50歳くらいまで可能です。歯周組織の健康維持のために矯正が必要な場合もありますので、1度相談されることをお勧めします。

矯正治療における注意点

矯正治療をするにあたって、特に気をつけなければならないことが2つあります。

1 矯正治療中の歯磨き
虫歯や歯の白濁は歯磨き以外では防げません。難 しい磨き方は必要ありませんが、食べたら必ず磨いてください。そして、磨けているかを必ず鏡で確認してください
2 後戻り
矯正装置をはずした後に、歯は元の場所に戻ろうと動きます。それを防ぐために、リハビリとして取り外し式の後戻り防止器具を使用してく ださい。1~2年が目安ですが、長くつけることをお勧めます。

矯正治療は、あくまでいろいろな治療方法の選択肢の1つです。 患者様と歯科医師がしっかり希望と提案を出し合ったうえで選択していただき、満足のいく治療が提供できれば幸いです。

矯正治療についてご質問があれば、遠慮なくいわもと歯科医院までお寄せください。